広島大学東千田未来創生センター竣工記念式典の挙行
広島大学では、東千田未来創生センター竣工記念式典を次のとおり挙行されました。
日 時:平成28年3月28日(月)
式次第:竣工式
(1)開式の辞
(2)学長式辞
(3)副学長挨拶
(4)来賓祝辞
(5)閉式の辞
テープカット
施設見学
祝賀会
広島大学東千田キャンパスの式典案内看板 |
東千田未来創生センター竣工記念式典会場風景 |
越智光夫学長の式辞 |
東千田担当の河野修興副学長の挨拶 |
来賓などに関係者によるテープカット |
【越智光夫学長による式辞の概要】
東千田未来創生センターは、霞地区で学ぶ医療系の学部学生の約400人の教養教育の場として、また現代の諸課題に対応した多様な教育研究プロジェクトを展開する社会人教育の場としても活用することを目的にして設置をしました。
ご承知のように、この東千田キャンパスは、原爆の廃墟から昭和24年に、新制広島大学が広島文理科大学・広島高等師範学校など、8つの前身校を母体として開学した記念すべき地であります。平成7年に霞キャンパスの医療系学部を除いて東広島市への統合移転が完了した後も、東千田キャンパスには、法学部・経済学部の夜間主コース、大学院の社会科学研究科マネジメント専攻、法務研究科、さらに平和科学研究センターを置き、自由で平和な一つの大学という建学の精神を脈々と受け継いでまいりました。
広島大学本部跡地全体に関しては、国際平和文化都市広島の「知の拠点」として、一体的に整備活用する構想を掲げ、行政・大学・民間が協力して再生プロジェクトを進めております。浅原利正前学長が建設を決定され、本日竣工を迎えたこの東千田未来創生センターは、その一翼を担う施設であると確信しております。
本学は世界トップ100を目指す平成26年度スーパー・グローバル大学創成支援事業事業タイプA(トップ型)の13大学に、中四国地方で唯一採択されました。世界で活躍するグローバル人材を育てるプログラムの開発・実践を行うとともに、県内の大学や産業界と連携しながら、生涯学習あるいは地域活動などを行う人材育成にも貢献して参りたいと思っています。広島大学は百年後にも世界で光り輝く大学を目指し、平和を希求する国際的教養人を輩出してまいる所存でございます。皆様方のご期待に沿うよう一層の努力を重ねてまいりますので、今後ともご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
【河野修興副学長の挨拶の概要】
広島地区の学生の教養教育の実施につきましては、これまで医学部・歯学部・薬学部の1年生約400名が東広島キャンパスにおいて履修し、2年次から霞キャンパスで専門教育を履修してまいりました。現状では、東広島市から広島市へ住居等の生活拠点を移す必要がございましたが、今後は入学当初から広島市に生活拠点を置くことが可能となり、学生の利便性が向上することを確信しています。本学の教養教育改革におきましては、卒業時までの教養教育を行っていくというL字型教養教育を導入することになっており、この東千田キャンパスを用いて卒業までのL字型の教養教育を行うことを願っているわけでございます。
また大学間・産業間あるいは自治体等との連携によるによる教育研究プロジェクト事業の実施につきましては、学内公募を行い、連携が地域の発展に寄与する事業であるか、本学の教育研究拠点の発展に寄与する事業であるか、また社会人の受け入れに繋がるプロジェクトであるか、社会人に対して学位を授与できる教育プログラムであるか等の観点で厳しく評価し、10のプログラムを採択いたしました。設置と同時に活動するプロジェクトもございますが、多くのプロジェクトは当初、公開講座あるいはシンポジウムを行いながら、社会人大学院生の受入れ等を計画していくことになります。東千田キャンパスの将来的発展が最も期待される実施計画ではないかと思っています。